からだ探検
からだ図鑑
走る。食べる。ねむる。きみの中をのぞいてみよう。
この図鑑の楽しみ方
「たんぱく質は何のため?」「走るとき、どこが働く?」。名前を覚えるためではなく、体の中の仕事から引ける辞典です。気になった栄養素・動きから、どこからでも読めます。
30本9分〜12分小学3年生〜大人
読む時間で選ぶ
- 3分「こたえ」と、体の中の仕事だけ。
- 10分食べ物・動きの図と、足りないときまで。
- 調べる給食の献立や体育の前後に、必要な項目だけ引く。
栄養素
18本18の栄養素を、体の中の仕事から。
- 01
たんぱく質は、筋肉をつけたい人だけに必要なの?
たんぱく質は筋肉だけでなく、皮膚、髪、血液の成分、食べ物を分解する酵素などを作り直す材料です。食べるとアミノ酸という小さな部品に分かれ、必要な場所で組み立て直されます。
約10分 - 02
ごはんやパンは、体の中で何に変わるの?
炭水化物に含まれる利用できる糖質は、主にブドウ糖などへ分かれ、脳や筋肉が動くためのエネルギーになります。使い切らない一部は、肝臓や筋肉へグリコーゲンとしてしまわれます。
約9分 - 03
あぶらは、少ないほど健康にいいの?
脂質は少量で多くのエネルギーを持ち、細胞を包む膜や体内物質の材料になり、ビタミンA・D・E・Kの吸収も助けます。「悪い油」という一語ではなく、種類と食事全体で考えます。
約10分 - 04
カルシウムは、骨に入ったら終わりなの?
体のカルシウムの多くは骨と歯にありますが、ごく一部は血液などで筋肉を動かす合図、神経の情報伝達、血を固める反応にも使われます。血液中の濃さを保つため、骨は「貯金箱」のような役目もします。
約11分 - 05
食べ物の鉄が、どうして息や元気に関係するの?
鉄は赤血球のヘモグロビンに入り、肺で受け取った酸素を全身へ運ぶ仕事に欠かせません。体内の酵素にも使われます。不足が進むと鉄欠乏性貧血になることがあります。
約12分 - 06
にんじんを食べると、暗いところで見やすくなるって本当?
ビタミンAは、目の網膜で光を感じる仕組み、皮膚や粘膜を保つ働き、成長などに必要です。にんじんのβ-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAへ変えられますが、食べた瞬間に視力が上がるわけではありません。
約10分 - 07
ごはんを食べても、ビタミンB1がないと力に変えにくいの?
ビタミンB1は、糖質を細胞が使えるエネルギーへ変える反応を助ける補酵素になります。神経の正常な働きにも必要です。燃料そのものではなく、燃料を使う機械の小さな部品のような存在です。
約10分 - 08
ビタミンCは、風邪を治すビタミンなの?
ビタミンCは、皮膚、血管、骨などの土台になるコラーゲンを作る反応を助け、細胞を酸化から守る働きや、植物性食品の鉄の吸収にも関わります。風邪を一回で治す薬ではありません。
約10分 - 09
ビタミンDは、食べ物なの? 日光なの?
ビタミンDは食品から取れるだけでなく、皮膚が紫外線Bを受けると体内でも作られます。腸でカルシウムを吸収し、血液中の濃さを保ち、骨を正常に作る仕事に必要です。
約11分 - 10
消化できないのに、どうして体に必要なの?
食物繊維は人の消化酵素で分解されにくく大腸まで届きます。便のかさややわらかさを助けるもの、腸内細菌が利用するもの、糖や脂質の吸収速度に関わるものなど、種類によって働きが違います。
約11分 - 11
味を感じることと、体が大きくなることに同じ栄養素が関わるの?
亜鉛は、体のたくさんの酵素が働くのを助け、DNAとたんぱく質を作る反応に必要です。細胞が増える成長期、舌の味を感じる細胞、傷を修復する場面など、作り替えの多い場所で働きます。
約11分 - 12
骨にも筋肉にもエネルギーにも、同じミネラルが使われるの?
マグネシウムは300以上の酵素反応を助け、食べ物からエネルギーを作る、筋肉を動かしてゆるめる、神経で信号を送る、骨やDNAを作る仕事に関わります。体内の多くは骨と細胞の中にあります。
約11分 - 13
バナナのカリウムは、体の中で電気の合図になるの?
カリウムは水に溶けて電気を帯びる電解質で、細胞の内側に多くあります。細胞の外側に多いナトリウムとの濃さの差を使い、神経の合図、筋肉の収縮、心臓のリズムを作ります。
約11分 - 14
牛乳や卵のビタミンB2は、体の中で何を回しているの?
ビタミンB2は体内でFADやFMNという補酵素になり、食べ物から電子を受け渡してエネルギーを作る多くの反応を助けます。皮膚や粘膜など、作り替えの速い細胞の成長にも必要です。
約10分 - 15
食べたたんぱく質を体用に作り替えるには、何が必要なの?
ビタミンB6はPLPという補酵素になり、アミノ酸を別の形へ作り替える反応を助けます。その反応から神経伝達物質やヘモグロビンなどが作られ、免疫の働きにも関わります。
約11分 - 16
B12は、どうして胃から小腸まで特別な受け取り方をするの?
ビタミンB12はDNAを正常に作り、赤血球を育て、神経を包む仕組みを支えます。食品から外した後、胃で作る「内因子」と結びつき、小腸の終わりにある専用の受け取り口から吸収されます。
約12分 - 17
葉っぱのビタミンが、どうしてDNAと赤血球に必要なの?
葉酸はビタミンB群の一つで、一炭素という小さな部品を受け渡し、DNAを作る反応とアミノ酸代謝を助けます。細胞分裂が盛んな成長期、赤血球作り、妊娠初期の胎児の神経管形成に重要です。
約12分 - 18
水は栄養素を運ぶだけ? 汗や体温にも関係するの?
水は血液や細胞の大部分を作り、栄養素や老廃物を運び、化学反応の場所になります。暑いときは汗が皮膚で蒸発して熱を逃がします。腎臓と脳が、飲む量と尿へ出す量を調整します。
約12分
動きと筋肉
12本12の動きを、使う筋肉のリレーで。
- 01
走る速さは、太ももの筋肉一つで決まるの?
走る動きは、足を前へ出すだけではありません。お尻と太ももで体を支え、ふくらはぎと足首で地面を押し、すねの筋肉でつま先を上げ、体幹と腕で姿勢とリズムを整える全身のリレーです。
約11分 - 02
自転車は、太ももの前だけでこいでいるの?
ペダルを下へ押すときはお尻と太ももの前が大きく働き、太ももの後ろ、ふくらはぎ、すねなどが一周をなめらかにつなぎます。手と体幹は、ハンドルへ体重を預けすぎず姿勢を保つ役です。
約11分 - 03
高く跳ぶには、ふくらはぎだけ鍛えればいいの?
ジャンプは、股関節・膝・足首を順につないで地面を押す動きです。お尻、太ももの前後、ふくらはぎが力をつなぎ、体幹と腕が姿勢と勢いを助けます。着地では同じ筋肉がブレーキとして働きます。
約10分 - 04
ボールは、肩と腕の力だけで投げているの?
投げる動きは、地面を押した力を脚とお尻で受け、骨盤、体幹、肩甲骨、肩、ひじ、手首、指へ順につなぐ全身の運動連鎖です。腕だけで大きな力を作ろうとすると、肩やひじへ負担が集まりやすくなります。
約12分 - 05
歩くだけでも、筋肉は鍛えられているの?
歩くときも、片脚で体を支え、地面を押し、反対の脚を前へ運ぶ筋肉のリレーがあります。階段を上ると、お尻と太ももの前が体を持ち上げ、下りでは同じ筋肉がゆっくり体を下ろすブレーキになります。
約10分 - 06
背すじをずっと伸ばしていれば、よい姿勢なの?
よい姿勢は、一つの形を固め続けることではありません。骨盤と背骨が無理なく体を支え、足が届き、目や手を使いやすく、ときどき動きを変えられる状態です。どんな姿勢でも長く続けば疲れます。
約11分 - 07
クロールは腕の力だけで進むの?
クロールは腕だけではなく、広背筋と胸で水を後ろへ押し、肩甲骨まわりが腕の位置を整え、体幹が体を細長く保ち、お尻と脚がキックと姿勢を支える全身運動です。呼吸のタイミングも進み方を変えます。
約12分 - 08
ボールを蹴る力は、蹴る脚だけで作るの?
キックでは、蹴る脚がボールへ速さを伝える一方、軸足のお尻・太もも・ふくらはぎが体を支え、体幹と腕が回転とバランスを調整します。強いキックほど、蹴らない脚も大切な主役です。
約12分 - 09
音に合わせるとき、筋肉はどうやって次の動きを覚えるの?
ダンスでは、足裏と足首が拍を受け、お尻と太ももが重心を移し、体幹が回転をつなぎ、肩や腕が形を作ります。耳で聞いた音と目で見た動きを脳が予測し、筋肉へ順番を送る「音・感覚・体」のリレーです。
約11分 - 10
のぼる力は、握力が強ければ決まるの?
のぼる動きは、指と前腕でつかみ、背中と腕で体を近づけ、肩甲骨が肩を支え、体幹が揺れを整え、脚が足場を押す全身のリレーです。腕だけで引き続けず、足へ体重を預けることも大切です。
約12分 - 11
重い荷物を背負うと、どうして体が前へ傾くの?
背中側へ荷物が加わると、体と荷物を合わせた重心が後ろへ移ります。倒れないよう上体を少し前へ傾け、肩甲骨まわり、体幹、お尻、脚が姿勢と歩幅を調整します。重さだけでなく、時間、位置、体格、痛みが大切です。
約11分 - 12
歌声は、のどだけで作っているの?
歌声は、横隔膜と肋間筋が胸郭を動かして空気を取り込み、吐く空気を体幹が調整し、喉の声帯が振動し、舌・唇・口・鼻が音を言葉へ変えるリレーです。「おなかから声」は空気をおなかへ入れるという意味ではありません。
約12分