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からだ図鑑 栄養素と筋肉の、ひきやすい辞典。

からだ図鑑 動きと筋肉

のぼる力は、握力が強ければ決まるの?

こたえ

のぼる動きは、指と前腕でつかみ、背中と腕で体を近づけ、肩甲骨が肩を支え、体幹が揺れを整え、脚が足場を押す全身のリレーです。腕だけで引き続けず、足へ体重を預けることも大切です。

読む時間・対象・資料
読む時間 約12分 対象 小学3年生〜大人 出典 3件
この記事の目次9項目
  1. 01こたえ
  2. 02働く場所
  3. 03動きの順番
  4. 04筋肉だけではない
  5. 05やってみる
  6. 06遊びで育てる
  7. 07よくある勘違い
  8. 08よくある質問
  9. 09出典

この記事のぼる力は、握力が強ければ決まるの?

まず、ひとつわかろう

いちばん知りたいところから。

のぼる動きは、指と前腕でつかみ、背中と腕で体を近づけ、肩甲骨が肩を支え、体幹が揺れを整え、脚が足場を押す全身のリレーです。

  1. 01
    手と足を置く

    次の場所を見て、親指を含む手全体と足裏で安全な接触を作ります。

  2. 02
    肩で支える

    肩甲骨まわりと背中が働き、肩が耳へ押し上がり続けないよう体を支えます。

  3. 03
    足で押す

    お尻と太ももで足場を押し、体の重さを腕だけから脚へ分けます。

やってみよう

両手・両膝の四点で体を支える

主に働く場所まず、自分の体のどこで感じる?

場所どこはたらき感じる瞬間
浅指屈筋などせんしくっきん前腕・指指を曲げて棒やホールドをつかみ、握る力を保ちます。手を離さず体を支える間。
腕橈骨筋・上腕二頭筋わんとうこつきん・じょうわんにとうきん前腕・上腕肘を曲げ、体を手の方へ近づけます。次の棒へ手を伸ばす前や壁へ近づくとき。
広背筋こうはいきん背中の横腕を体の方へ引き、肩と体幹をつなぎます。体を持ち上げ、足場へ近づけるとき。
前鋸筋・僧帽筋ぜんきょきん・そうぼうきん肩甲骨まわり肩甲骨を胸郭へ安定させ、腕が動く土台を作ります。ぶら下がる、片手を離す、上へ伸びるとき。
大殿筋・大腿四頭筋だいでんきん・だいたいしとうきんおしり・太もも足場を押して体を持ち上げ、腕の負担を分けます。足を高い場所へ置き、立ち上がるとき。

動きの順番つかむ → 肩で支える → 足で押す → 重心を次へ移す

動きの順番:つかむ → 肩で支える → 足で押す → 重心を次へ移す
  1. 手と足を置く

    次の場所を見て、親指を含む手全体と足裏で安全な接触を作ります。

  2. 肩で支える

    肩甲骨まわりと背中が働き、肩が耳へ押し上がり続けないよう体を支えます。

  3. 足で押す

    お尻と太ももで足場を押し、体の重さを腕だけから脚へ分けます。

  4. 重心を移す

    体幹が揺れを調整し、片手または片足を次の位置へ動かします。

筋肉だけではない骨も、神経も、呼吸もいっしょに動く。

  • 握力だけでは決まらない研究では指の力が特徴の一つでも、技術、足の使い方、重心、持久力、経験がのぼる力に関わります。
  • 前腕は休む場所が少ないつかんでいる間は指を曲げる筋肉が働き続けるため、腕が張りやすく、休憩が必要です。
  • 下りる技術も大切高い場所から飛び降りず、同じように手足を置きながら下りることで衝撃を減らします。

やってみる 3分観察床で三点支持を試す

高い場所へ上らず、四つばいで重心を観察します。

  1. 両手・両膝の四点で体を支える
  2. 右手を少し浮かせ、左手と両膝の三点に体重を分ける
  3. 手を戻して左膝を少し浮かせ、揺れ方の違いを話す

うんてい・壁では、乾いた手、落下場所、マット、大人の見守りを確認します。指や肩に痛みがあれば行いません。 濡れた手、高すぎる場所、人の真下では行いません。指・手首・肘・肩の痛み、しびれ、握れない疲労があれば中止し、大人へ伝えます。高所から飛び降りません。

遊びの中で育てる特別な練習がなくても、体は学んでいる。

  • 床クライミング床に置いた紙の印へ手足を順番に動かす。三点支持と重心移動。
  • 低いうんてい一歩大人のそばで一つ隣へ移り、すぐ下りる。つかむ・揺れる・止まる。
  • 壁タッチルート床から手が届く印を3つ順に触る。足で支え、体を伸ばす方向。

よくある勘違いまちがえやすいところを、ほどいておこう。

毎日ぶら下がれば握力が強くなる?
前腕や指へ大きな負担がかかり、成長期の指は使いすぎに注意が必要です。休息と全身の遊びを組み合わせます。
腕を曲げたままの方が安全?
曲げ続けると早く疲れます。場面に応じて肘と肩を調整し、足へ体重を分けます。
落ちてもマットなら絶対安全?
マットは危険を減らしますが、頭や首からの落下、他の人との衝突、高さの危険は残ります。

よくある質問もう少し気になったら。

うんていで豆ができるのは強くなった証拠?

摩擦で皮膚が厚くなることはありますが、痛い水ぶくれや皮むけは休む合図です。傷をつぶさず清潔にします。

懸垂ができないとのぼれない?

足場を使い、重心を移す技術でのぼれます。懸垂回数だけで能力を決めません。

手が小さいと不利?

持ちやすさは変わりますが、ルート選び、足の使い方、技術で大きく変わります。体の特徴を欠点にしません。

出典この記事を書くために読んだ資料。

  • The effect of climbing wall use on grip strength of fourth-grade studentsPubMed・子どものクライミング研究 小学4年生のクライミング活動と握力を扱う研究を確認しました。握力だけで技術や安全を評価しません。
    資料 ↗
  • 身体活動・運動ガイド2023 推奨シート:こども版厚生労働省・e-ヘルスネット 子どもの身体活動、筋肉・骨を強くする活動、座りすぎ、使いすぎへの注意を確認しました。
    資料 ↗
  • 身体活動による適応のメカニズム厚生労働省・e-ヘルスネット 筋肉、心臓、肺、血管が活動へ適応し、全身持久力や筋力へつながる仕組みを確認しました。
    資料 ↗
資料の読み方について

公的機関・研究機関・専門団体の資料を優先しました。一般向けの学習記事で、専門家の監修は受けていません。個別の診断や指示ではありません。

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いっしょに読むためのヒント。

子どものクライミングでは、握力トレーニングや小さな指掛けより、低い場所で足を使う遊びと安全な下り方を優先してください。成長期の指の痛みは早めに休ませます。

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