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からだ図鑑 栄養素と筋肉の、ひきやすい辞典。

からだ図鑑 動きと筋肉

歩くだけでも、筋肉は鍛えられているの?

こたえ

歩くときも、片脚で体を支え、地面を押し、反対の脚を前へ運ぶ筋肉のリレーがあります。階段を上ると、お尻と太ももの前が体を持ち上げ、下りでは同じ筋肉がゆっくり体を下ろすブレーキになります。

読む時間・対象・資料
読む時間 約10分 対象 小学3年生〜大人 出典 3件
この記事の目次9項目
  1. 01こたえ
  2. 02働く場所
  3. 03動きの順番
  4. 04筋肉だけではない
  5. 05やってみる
  6. 06遊びで育てる
  7. 07よくある勘違い
  8. 08よくある質問
  9. 09出典

この記事歩くだけでも、筋肉は鍛えられているの?

まず、ひとつわかろう

いちばん知りたいところから。

歩くときも、片脚で体を支え、地面を押し、反対の脚を前へ運ぶ筋肉のリレーがあります。

  1. 01
    足を置く

    足が地面へ着き、すねと太ももの筋肉が衝撃を調整します。

  2. 02
    片脚で支える

    お尻の横と体幹が骨盤を支え、体が前へ進みます。

  3. 03
    後ろへ押す

    ふくらはぎと股関節まわりが、地面を後ろへ押します。

やってみよう

右足でゆっくり上り、お尻と太ももの前を触ってみる

主に働く場所まず、自分の体のどこで感じる?

場所どこはたらき感じる瞬間
中殿筋ちゅうでんきんおしりの横片脚で立つ間、骨盤が反対側へ落ちすぎないよう支えます。片脚へ体重が移る場面。
大殿筋だいでんきんおしり股関節を伸ばし、坂や階段で体を上へ運びます。階段の踏み面へ体を持ち上げる場面。
大腿四頭筋だいたいしとうきん太ももの前膝を伸ばして上り、下りでは膝が急に曲がらないようブレーキをかけます。階段の上りと下りの両方。
腓腹筋・ヒラメ筋ひふくきん・ひらめきんふくらはぎ足首で地面を押し、次の一歩へ体を送ります。後ろ足のかかとが上がるとき。
前脛骨筋ぜんけいこつきんすねの前つま先を上げ、着地後は足裏をゆっくり床へ下ろします。足を前へ運ぶときとかかと着地の直後。

動きの順番かかとが着く → 片脚で支える → 地面を押す → 次の脚を出す

動きの順番:かかとが着く → 片脚で支える → 地面を押す → 次の脚を出す
  1. 足を置く

    足が地面へ着き、すねと太ももの筋肉が衝撃を調整します。

  2. 片脚で支える

    お尻の横と体幹が骨盤を支え、体が前へ進みます。

  3. 後ろへ押す

    ふくらはぎと股関節まわりが、地面を後ろへ押します。

  4. 次の足を出す

    股関節と膝が曲がり、つま先を上げて脚を前へ運びます。

筋肉だけではない骨も、神経も、呼吸もいっしょに動く。

  • 上りは持ち上げる仕事重力に逆らって体を高い位置へ移すため、平地よりお尻と太ももの仕事が増えます。
  • 下りはブレーキの仕事下りは楽に感じても、太ももの前などが伸ばされながら力を出し、体が落ちすぎないようにします。
  • 速さだけが運動ではない通学、買い物、階段、家事も骨格筋がエネルギーを使う身体活動です。

やってみる 3分観察一段で上りと下りを比べる

手すりのある低い一段で、大人の近くで行います。

  1. 右足でゆっくり上り、お尻と太ももの前を触ってみる
  2. 手すりを持ち、右足でゆっくり下り、太ももの前のブレーキを感じる
  3. 左右を替え、得意・不得意を順位にせず違いを話す

ぐらつく場合は実験をやめ、平地の歩行観察へ変えます。 階段では走らず、スマートフォンを見ず、手すりを使えるよう片手を空けます。片脚の痛み、腫れ、しびれ、何度も転ぶ変化があれば大人へ伝えます。

遊びの中で育てる特別な練習がなくても、体は学んでいる。

  • 信号歩き青は普通、黄はゆっくり、赤は片脚でなく両足で止まる。進む力と止まる力。
  • 小さな坂道散歩上りと下りで、どこが働くか一つ見つける。重力と筋肉の仕事の違い。
  • 荷物なし階段手すりを使い、一段ずつ静かに進む。片脚で支えるバランス。

よくある勘違いまちがえやすいところを、ほどいておこう。

一万歩なら全員健康?
必要な活動量は年齢や体調で異なり、歩数だけで遊び、強度、座りすぎ、睡眠などを全部表せません。
エレベーターは使わない方がいい?
疲労、痛み、荷物、安全、バリアフリーを優先します。階段を使うことを善悪や根性の評価にしません。
筋肉痛になる速さで歩くべき?
日常の身体活動は筋肉痛を目標にしません。会話できる速さや、少し息が上がる遊びなど、いろいろな強さがあります。

よくある質問もう少し気になったら。

階段で息が切れるのは体力がない?

体を上へ運ぶため平地より仕事が大きく、息が上がりやすい動きです。急な強い息切れや胸痛があれば別に確認します。

歩くと腹筋も使う?

体幹の筋肉は上半身と骨盤を安定させ、腕と脚の動きをつなぎます。強く力を入れ続ける必要はありません。

下りで太ももが疲れるのはなぜ?

太ももの前が伸ばされながら力を出し、膝が急に曲がらないようブレーキをかけるためです。

出典この記事を書くために読んだ資料。

  • 運動器と歩く体のしくみ厚生労働省・スマート・ライフ・プロジェクト 骨、筋肉、関節、神経が連携する運動器と、歩行を総合的に捉える説明を確認しました。
    資料 ↗
  • 身体活動・運動ガイド2023 推奨シート:こども版厚生労働省・e-ヘルスネット 子どもの身体活動、筋肉・骨を強くする活動、座りすぎ、使いすぎへの注意を確認しました。
    資料 ↗
  • 身体活動による適応のメカニズム厚生労働省・e-ヘルスネット 筋肉、心臓、肺、血管が活動へ適応し、全身持久力や筋力へつながる仕組みを確認しました。
    資料 ↗
資料の読み方について

公的機関・研究機関・専門団体の資料を優先しました。一般向けの学習記事で、専門家の監修は受けていません。個別の診断や指示ではありません。

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いっしょに読むためのヒント。

歩容の左右差や内股・外股には発達上の個人差があります。見た目だけを矯正せず、痛み、疲れ、転倒、左右差の急な変化がある場合に専門家へ相談してください。

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