からだ図鑑 栄養素
ビタミンCは、風邪を治すビタミンなの?
ビタミンCは、皮膚、血管、骨などの土台になるコラーゲンを作る反応を助け、細胞を酸化から守る働きや、植物性食品の鉄の吸収にも関わります。風邪を一回で治す薬ではありません。
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この記事ビタミンCは、風邪を治すビタミンなの?
まず、ひとつわかろう
いちばん知りたいところから。
ビタミンCは、皮膚、血管、骨などの土台になるコラーゲンを作る反応を助け、細胞を酸化から守る働きや、植物性食品の鉄の吸収にも関わります。
- 01コラーゲンづくりを助ける
コラーゲンは皮膚、血管、軟骨、骨などにあるたんぱく質です。
- 02抗酸化物質として働く
細胞の反応で生まれる酸化性の物質から、ほかの分子を守る働きがあります。
- 03非ヘム鉄の吸収を助ける
植物性食品の鉄を、腸から取り込みやすい形にするのを助けます。
野菜、いも、果物など複数の食品に含まれます。
体の中での役目を、ひとことで言うなら——体の土台を編む「手伝い役」です。
体の中の仕事小さな栄養素にも、出番がいくつもある。
- コラーゲンづくりを助けるコラーゲンは皮膚、血管、軟骨、骨などにあるたんぱく質です。作る途中の反応にビタミンCが必要です。重い不足では傷が治りにくい、歯ぐきから出血するなどが起こります。
- 抗酸化物質として働く細胞の反応で生まれる酸化性の物質から、ほかの分子を守る働きがあります。抗酸化=病気を全部防ぐ、という意味ではありません。
- 非ヘム鉄の吸収を助ける植物性食品の鉄を、腸から取り込みやすい形にするのを助けます。豆や青菜に果物・野菜を合わせる方法があります。
食べ物から体へ口から、体の材料になるまで。
- 野菜・果物から
水溶性で、いろいろな生鮮食品に含まれます。
- 小腸から取り込む
一度に取る量が増えると、吸収される割合は下がります。
- 反応で電子を渡す
コラーゲン合成や抗酸化の反応を助けます。
- 余分は尿へ
大きな貯蔵はせず、日々の食事から取ります。
足りないと?長くほとんど取れない状態では、コラーゲンを正常に作れず壊血病が起こります。
現代の日本では重い欠乏は多くありませんが、食べられる食品が極端に少ない場合などに起こりえます。数日果物を食べなかっただけで壊血病になるわけではありません。
- 歯ぐきからの出血や皮下出血
- 傷が治りにくい場合
- 強いだるさや関節の痛み
注意出血、あざ、痛みには血液の病気など別の原因があり、症状だけでは判断できません。繰り返す出血や原因不明のあざは、食事で様子を見ず医療機関へ相談します。
どんな食品にある?食卓では、ひとつの食べ物だけに任せない。
| 食品 | グループ | 見かた |
|---|---|---|
| 赤・黄ピーマン | 野菜類 | 加熱時間で残る量が変わる |
| ブロッコリー | 野菜類 | ゆで方で流出が変わる |
| じゃがいも | いも類 | でんぷんに守られ比較的残りやすい |
| キウイ | 果実類 | 品種で量が違う |
| いちご | 果実類 | 季節の選択肢 |
| みかん | 果実類 | 水分も含む |
組み合わせで変わること
- 豆・青菜+ビタミンC食品非ヘム鉄を含む食品と同じ食事で、ビタミンCを含む野菜や果物を組み合わせます。
- 調理方法を変えて重ねる水に溶け、熱で減ることがあります。生だけにせず、スープで汁ごと食べる、短時間加熱なども選べます。
体調が気になるとき「これが足りない」と急いで決める前に。
- 果物だけに任せない
野菜、いも、果物など複数の食品に含まれます。
- 風邪の診断に使わない
発熱、息苦しさ、ぐったりなどは感染症の対応を優先します。
- 高用量サプリを続けない
大量摂取で下痢や腹痛が起こることがあり、病気や薬との関係もあります。
よくある勘違いまちがえやすいところを、ほどいておこう。
- 風邪を引いたら大量のビタミンCで治る?
- 一般の人が風邪を引いてから大量に取って、確実に治るとは言えません。水分、休養、必要な受診を優先します。
- 酸っぱい物ほどビタミンCが多い?
- 酸っぱさはクエン酸などほかの酸にもよります。味だけでは含有量を判断できません。
- 加熱した野菜にはゼロ?
- 減ることはありますがゼロとは限りません。加熱で量を食べやすくなる利点もあり、調理方法を組み合わせます。
よくある質問もう少し気になったら。
毎日レモンを食べないと足りない?
レモンだけでなく、ピーマン、ブロッコリー、いも、キウイ、いちごなど多くの選択肢があります。
ジュースでも同じ?
ビタミンCを含む商品はありますが、食物繊維、糖分、一回量が食品と異なります。表示と食事全体を見ます。
鉄サプリと一緒に取るべき?
鉄剤の飲み方は医師・薬剤師の指示に従います。食品の組み合わせと治療薬は分けて考えます。
出典この記事を書くために読んだ資料。
- Vitamin C Fact Sheet for Consumers米国国立衛生研究所・ODS コラーゲン、抗酸化、鉄吸収、壊血病、風邪研究、高用量の注意を照合しました。資料 ↗
- 日本人の食事摂取基準(2025年版)厚生労働省 年齢・性別ごとの基準と、栄養素の役割、不足・過剰について確認しました。数値は一食の合格点ではなく、習慣的な食事を見る基準です。資料 ↗
- 食品成分データベース文部科学省 日本で食べられている食品に含まれる栄養成分を確認できる公的データベースです。品種や調理方法で値が変わることにも注意します。資料 ↗
資料の読み方について
公的機関・研究機関・専門団体の資料を優先しました。一般向けの学習記事で、専門家の監修は受けていません。個別の診断や指示ではありません。
おうちの方へ
いっしょに読むためのヒント。
サプリメントの高用量を風邪予防として子どもへ常用させる根拠は限定的です。偏食で野菜・果物をほとんど食べられない場合は、責めずに食行動の支援を相談してください。
今日の食事で、この栄養素はどこにいそう?
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