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日本のスポーツ
競技人口は何人?

表は、日本スポーツ協会(JSPO)の地域団体「スポーツ少年団」の登録者数です。競技をする人全員の人数ではありません。

スポーツ少年団の登録者数(2024年度)
競技登録者数
軟式野球108,794人
サッカー84,960人
バスケットボール67,558人
バレーボール46,993人
剣道33,589人
空手道26,655人

バスケットボールはミニバスケットボールを含みます。

出典:JSPO「令和6年度スポーツ少年団育成報告書」(PDF)

まず、ひとつわかろう

いちばん知りたいところから。

上の表から、好きな競技を一つ選ぼう。次に年別のデータを開いて、2020年度と2024年度の人数を比べてみよう。

  1. 01
    何を数えた?

    同じ競技でも、登録先がちがう。

  2. 02
    いつとくらべた?

    はじまりの年で、変化の見え方がちがう。

  3. 03
    まだ分からないことは?

    数字に入らない子もいる。

やってみよう

人数が増えた競技と減った競技を、一つずつ探してみよう。

こんな時に

『サッカーは減った?』『バスケは多い?』を、数字の一部分だけで決めずに考えたい親子へ。

読んだあと

競技、年、男女、年代、地域という複数の見方から、分かること・考えられること・まだ分からないことを分けられます。

まず読むなら最初に4つの数字を比べる同じサッカーでも数字が増えたり減ったりする理由を、まず『何を数えたか』から探します。
この記事の目次8項目・必要なときだけ開く

● まず「何を数えたか」を見る

サッカー人口は、本当に減った?

ひとつの数字だけでは答えられません。地域の登録団体とJFAのU-12登録では、同じ時期でも動きが違います。

🏘️-15.3%

地域の登録団体

JSPO・サッカー登録
100,253人 → 84,960人

⚽+8.3%

JFA U-12選手

253,745人 → 274,774人

🧢-4.1%

JFA U-12チーム

8,337 → 7,993チーム

🪪0円

2022年度から

JFAのU-12選手登録料
700円 → 無料

🔎

「スポーツ少年団」は、JSPOに登録する地域のスポーツ団体の正式名称です。このページでは、最初に「地域の登録団体」とやさしく説明し、必要な場所だけ正式名称を添えます。すべてのクラブチーム、スクール、遊びで楽しむ子を数えた数字ではありません。

● ちがう数字を横に並べる

減った? それとも、活動の場所が変わった?

それぞれ別の登録制度なので、足し算はできません。でも横に並べると、ひとつの数字では見えなかった問いが生まれます。

地域の登録団体

JSPOの地域スポーツ団体・サッカー登録

-15.3%
2020 → 2024年度の比較
100,2532020
98,7732021
91,5772022
90,4402023
84,9602024

JSPOに登録した地域のスポーツ団体の団員数。正式な制度名は「スポーツ少年団」です。サッカーをする子ども全員の数ではありません。

JFA U-12選手

JFA 第4種(U-12年代)登録選手

+8.3%
2020 → 2024年度の比較
253,7452020
253,4102021
257,0822022
271,3332023
274,7742024
270,1882025

JFAの第4種チームに登録する選手数。2022年度からJFA選手登録料が無料になり、未登録だった所属選手の登録が進んだ影響を含む可能性があります。

JFA U-12チーム

JFA 第4種(U-12年代)登録チーム

-4.1%
2020 → 2024年度の比較
8,3372020
8,2572021
8,1682022
8,0952023
7,9932024
7,8882025

JFAに登録する第4種チームの数。同じ期間に選手数は増え、チーム数は減ったため、1登録チームあたりの人数は増えています。

✅
数字から分かる

2020〜2024年度は、JSPOの地域団体登録が減り、JFA U-12登録選手は増えました。一方、JFA登録チームは減っています。

💡
考えられること

JFAの1登録チームあたり選手数は約30.4人から約34.4人へ増加。チームの集約や、活動先の多様化と合う動きです。

❓
まだ分からない

何人がクラブチームやドリブルスクールへ移ったか、本気の競技志向が増えたかは、全国統一データがなく断定できません。

🪪

JFA登録の増加には、制度変更の影響もありそうです。2022年度にU-12選手のJFA登録料が700円から無料になりました。JFAは、登録チームの中にも未登録の選手が多くいたと説明しています。つまり「登録者が増えた=実際に競技を始めた子が同じだけ増えた」とは限りません。

● ほかの競技も、もう一段深く

同じ競技でも、
ものさしで景色が変わる。

バスケ・バレー・野球を、地域団体、競技団体、年代やチームの数字で読み解きます。別の制度の人数は足しません。

分析 1・バスケットボール

バスケは、本当に増えている?

いま言えること子ども年代の登録は直近で増加。ただし、2020年だけを出発点にすると「回復」を大きく見せすぎます。

+5.0%JSPO地域団体2020→2024年度
+2.4%JBA U12選手2023→2024年度
45.0%U12女子割合2024年度・74,837人
主に地域で活動する子どもの登録

JSPO地域団体のバスケ登録

+5.0%
64,3282020
66,9032021
65,9572022
68,3312023
67,5582024

ミニバスケットボールを含む地域団体の登録。2023年度を山に、2024年度は少し減りました。

この数字の公式資料 ↗
JBAの12歳以下カテゴリー

JBA U12登録選手

+2.4%
162,4932023
166,3342024

同じ8,341登録チームで選手は3,841人増加。男子91,497人、女子74,837人です。

この数字の公式資料 ↗
子どもから大人まで・3×3を除く

JBA全カテゴリー登録選手

-2.5%
597,3762019
493,9272020
551,7202021
557,8422022
573,2292023
580,3262024
582,6702025

2020年度からなら+18.0%ですが、感染症流行前の2019年度からでは-2.5%。開始年で印象が変わります。

この数字の公式資料 ↗
✅分かる

地域団体は2020〜2024年度で増え、JBA U12も2023〜2024年度に増えました。U12は女子が45.0%で、男女差が比較的小さい競技です。

💡考えられる

男女とも参加しやすい入口が広がっている可能性があります。2024年度のU12はチーム数が同じまま選手数が増えました。

❓まだ分からない

学校の部活、民間クラブ、遊びを含めて「子どもに最も多い競技」とはまだ言えません。2025年度U12の男女別詳細も同じ条件では未掲載です。

分析 2・バレーボール

人数が増えたら、チームも増える?

いま言えること登録選手は増えていますが、JVAの登録チーム総数は2019年度より少ないままです。

+11.1%JSPO地域団体2020→2024年度
+1.6%JVA小学生2024→2025年度
58.4%小学生女子割合2025年度・52,526人
主に地域で活動する子どもの登録

JSPO地域団体のバレー登録

+11.1%
42,2812020
45,2912021
45,6372022
45,2992023
46,9932024

2020〜2024年度で4,712人増加。2024年度は女子31,819人、男子15,174人です。

この数字の公式資料 ↗
JVAの小学生カテゴリー

JVA小学生登録選手

+1.6%
88,5762024
90,0102025

男子は35,148人→37,484人、女子は53,428人→52,526人。合計増の中身は男女で同じではありません。

この数字の公式資料 ↗
子どもから大人まで・全カテゴリー

JVA登録チーム総数

-2.3%
25,8802019
22,7062020
24,0392021
24,3162022
24,6292023
25,0592024
25,2852025

登録選手総数は2019→2025年度で+12.3%ですが、登録チーム総数は-2.3%。人数とチームは同じ動きではありません。

この数字の公式資料 ↗
✅分かる

JSPO地域団体とJVA小学生の両方で直近の登録は増加。2025年度のJVA小学生は男子が増え、女子は少し減りました。

💡考えられる

既存チームに集まる人数が増えた、学校・クラブ間で活動先が変わったなど、チームのまとまり方が変化している可能性があります。

❓まだ分からない

なぜ男子が増えたか、女子の減少が一時的かは1年だけでは分かりません。チーム統合や部活動の地域移行との因果も未確認です。

分析 3・野球

野球は、人数とチームの両方が減った?

いま言えること軟式の地域団体、学童チーム、高校硬式部員という別々の指標が、いずれも減少方向です。

-4.0%JSPO軟式野球2020→2024年度
-40.1%JSBB学童チーム2012→2025年度
-10.1%高校硬式部員2020→2026年度
主に地域で活動する子どもの登録

JSPO地域団体の軟式野球登録

-4.0%
113,3552020
116,0212021
110,7562022
107,9192023
108,7942024

2021年度の後に減少。2024年度は男子100,428人、女子8,366人で、女子割合は7.7%です。

この数字の公式資料 ↗
全日本軟式野球連盟の小学生チーム

JSBB学童登録チーム

-40.1%
13,9142012
11,7922017
8,3332025

13年間で5,581チーム減少。途中の年度がそろった連続時系列ではないため、3つの観測点として読みます。

この数字の公式資料 ↗
日本高等学校野球連盟の硬式部員

高校硬式野球部員

-10.1%
138,0542020
134,2822021
131,2592022
128,3572023
127,0312024
125,3812025
124,1162026

同じ子どもを小学生から追った数字ではありません。高校硬式では2026年度まで12年連続の減少と公表されています。

この数字の公式資料 ↗
✅分かる

対象の異なる3指標がすべて減少方向。とくに学童の登録チーム数は長期で大きく減っています。

💡考えられる

地域で選べるチームが減り、合同・統合チームや遠距離移動が増えると、始めやすさ・続けやすさへ影響する可能性があります。

❓まだ分からない

硬式クラブ、ソフトボール、学校外スクール、遊びを含む野球人口の全体像は分かりません。減少理由を少子化だけに決めることもできません。

📏

グラフの「はじまり」に注意しよう。2020年度は感染症流行の影響が大きい年でした。そこでバスケとバレーは2019年度からの比較も入れています。増えた・減ったを見るときは、どの年から比べたかも確認しよう。

● 年齢の変わり目をさがす

100人のうち、何人が登録している?

全国のJSPO地域団体登録を3学年ずつにそろえ、同年代の人口に対する登録率で比べます。人数だけより、年代の違いが見えやすくなります。

3学年分小学1〜3年
4.49%
男子
93,393人
女子
39,847人
合計
133,240人

小学生の前半。全国の同年代100人あたり約4.5人が登録。

3学年分小学4〜6年
10.23%
男子
220,546人
女子
94,980人
合計
315,526人

小学生の後半。全国の同年代100人あたり約10.2人が登録。

3学年分中学生
2.07%
男子
41,735人
女子
24,171人
合計
65,906人

中学生。学校部活動など、スポーツ少年団以外の活動先もあります。

小学4〜6年は10.23%、中学生は2.07%

大きな差が見えます。でも、同じ子を追いかけた数字ではありません。学校の部活動や民間クラブへ活動先を変えた人もいるため、この差をそのまま「辞めた割合」とは呼べません。

● 学年に近い年代でくらべる

どの年代に、何人いる?

全国で競技をまたいだ「1学年ごと」の統一データはまだありません。まず、競技団体が公開する学校年代・年齢カテゴリーを男女別に見ます。

JFA登録・2024年度

⚽ サッカー

男子・女子

小学生年代

第4種など。小学校在学中の選手を含む
男子253,840人
女子20,806人

中学生年代

第3種・女子区分など
男子209,696人
女子11,067人

高校生年代

第2種・女子区分など
男子150,662人
女子11,005人
🧭

「ここで辞めた」とは、まだ言えません。男子は主に第4種・第3種・第2種、女子はJFAの男女区分別集計を学校年代ごとに整理しました。チーム種別と性別区分が異なるため、JFAの種別合計とは一致しない場合があります。 同じ子どもたちを追いかけた調査ではないため、人口の違い、登録先の変化、複数登録なども確かめる必要があります。

● 「やめた」の中身を見る

理由は、ひとつじゃない。

小学生の間にスポーツ活動をやめた経験がある保護者877人に聞いた調査です。「本人の気持ち」だけでなく、生活や家庭の事情も重なっています。

あてはまると答えた割合

複数回答
こどもがやめたがっていたこどもの気持ち
36.7%
目標を達成したこどもの気持ち
29.4%
ほかの習い事・塾を始めた生活の変化
28.6%
送迎・付き添いの負担が大きかった家庭の負担
26.6%
ほかのスポーツに興味をもったこどもの気持ち
26.5%
学校・課外活動が忙しくなった生活の変化
25.9%

費用の負担も同じではない

「費用が大きかった」割合

400万円以下28.7%

400〜600万円16.0%

600〜800万円16.0%

800万円以上8.8%

世帯年収別の保護者回答。収入を入力したり保存したりする機能はありません。
🗣️

「やめる=失敗」ではありません。目標を達成した、ほかのスポーツに興味をもった、生活が変わったという理由もあります。答えは複数選べるため、割合を足して100%にはなりません。調査では「何年生のときに辞めたか」までは分かりません。

● 47都道府県をくらべる

住む地域で、登録率はちがう?

人数の大小ではなく、その地域の小・中学生100人あたり何人が登録しているかで比べます。

全国

まず全国を基準にして、地域を選んでみよう。

小学生7.42%

448,766人

中学生2.07%

65,906人

小学生の登録率

高い5地域

  1. 秋田県28.82%
  2. 山形県24.40%
  3. 岩手県20.59%
  4. 香川県20.40%
  5. 山口県18.75%
中学生の登録率

高い5地域

  1. 岩手県17.94%
  2. 宮城県9.50%
  3. 山形県9.27%
  4. 福島県8.28%
  5. 山梨県7.38%

● まだ足りないデータ

分からないことも、
見えるようにする。

全国を同じ条件で比べられる「競技 × 1学年 × 男女 × 年」の公開データは、まだ見つかっていません。だから、違う登録制度の数字を無理につなげて「この学年で何人辞めた」とは言いません。

  • 同じ子を毎年追うデータ
  • 学校部活動・民間クラブを含む人数
  • 始めた理由、続けられた理由
  • 費用・移動・練習時間・指導環境
データ提供・取材に協力する →

● 出典と読み方

数字の「入口」をそろえる。

日本スポーツ協会(JSPO)2020〜2024年度推移・2024年度男女別

令和6年度スポーツ少年団育成報告書

同じスポーツ少年団の登録制度で、競技別の5年間と男女別を比較。全競技人口ではありません。

公式資料を見る ↗
日本サッカー協会(JFA)2024年度

種別区分別男女区分別登録数集計表

小学生・中学生・高校生年代の男女別登録数を使用。

公式資料を見る ↗
日本サッカー協会(JFA)2020〜2025年度

サッカー選手登録数

第4種(U-12年代)の選手登録数を使用。

公式資料を見る ↗
日本サッカー協会(JFA)2020〜2025年度

サッカーチーム登録数

第4種(U-12年代)のチーム登録数を使用。

公式資料を見る ↗
日本サッカー協会(JFA)2022年度から

第4種(U-12年代)登録選手のJFA登録を無料化

選手登録料を700円から0円へ変更。登録チーム内に未登録選手がいたという説明も確認しました。

公式資料を見る ↗
日本スポーツ協会(JSPO)制度の説明

スポーツ少年団とは

地域社会でスポーツを中心に活動する登録団体の正式名称と、制度の範囲を確認。

公式資料を見る ↗
日本バスケットボール協会(JBA)2024年度

2024年度 競技者登録数一覧表

U12・U15・U18の全国男女別登録数を使用。

公式資料を見る ↗
笹川スポーツ財団(SSF)2021年・保護者調査

小学生のスポーツ活動における保護者の関与・負担感に関する調査研究

小学生の間にスポーツ活動をやめた経験がある保護者877人の回答。複数の理由が重なります。

公式資料を見る ↗

おうちの方へ

いっしょに読むためのヒント。

このページは異なる登録制度の人数を足し合わせず、同じ制度内の推移を比較しています。増減を競技人気や個人の離脱率に直結させず、制度変更や活動場所の違いも合わせて読んでください。

親子で話すなら

『競技人口が増えた』という見出しを見たら、まず何を確かめたい?

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