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同じ30分なら、一度にやる? 3日に分ける?

こたえ

長く覚えておきたいなら、同じ内容を一度にくり返すより、時間をあけてもう一度思い出す方が役立つことが多いです。間があると少し忘れるため、思い出す練習が生まれます。

読む時間・対象・資料
読む時間 約8分 対象 小学3年生〜大人 出典 2件
この記事の目次10項目
  1. 01こたえ
  2. 02はじめに
  3. 03どんな実験?
  4. 04言葉の翻訳
  5. 05なぜそうなる?
  6. 06言えること・言えないこと
  7. 07暮らしで見つける
  8. 08ミニ実験
  9. 09よくある質問
  10. 10出典

この記事同じ30分なら、一度にやる? 3日に分ける?

まず、ひとつわかろう

いちばん知りたいところから。

長く覚えておきたいなら、同じ内容を一度にくり返すより、時間をあけてもう一度思い出す方が役立つことが多いです。

  1. 01
    まとめて練習

    同じ内容を短い時間の中で続けて見たり練習したりします。

  2. 02
    時間をあけて練習

    同じ内容へ、数時間後、翌日、数日後などにもう一度戻ります。

  3. 03
    あとで確かめる

    一定時間後のテストで、どちらが残っているかを比べます。

やってみよう

1日目:意味を理解して、答えを見ずに一回言う

研究のたしかさ多くの研究をまとめて確認分けて学ぶ効果は多くの研究で確認されています。ただし、いつ復習するのが最適かは、覚えておく期間や内容で変わります。

はじめに漢字を30分。日曜日に全部やるか、10分ずつ3日やるか。

同じ日に何度も見ると「もう分かった」と感じやすくなります。目の前に答えが残っているため、読めたことと、あとで思い出せることを間違えやすいのです。

日にちを分けると、一度少し忘れます。そこで答えを見ずに思い出そうとすると、記憶を取り出す道をもう一度使えます。

どんな実験?一つの実験ではなく、たくさんの研究をまとめた

参加した人:Cepedaらが184本の論文にある317実験、839の比較をまとめたメタ分析

まとめて30分
月曜に3回つづける
10分ずつ3日
月・火・木に戻る
総時間が同じでも、「いつ戻るか」が違います。長く覚える研究では、後者が役立つことが多くあります。
  1. まとめて練習

    同じ内容を短い時間の中で続けて見たり練習したりします。

  2. 時間をあけて練習

    同じ内容へ、数時間後、翌日、数日後などにもう一度戻ります。

  3. あとで確かめる

    一定時間後のテストで、どちらが残っているかを比べます。

結果まとめると、学習の間隔と、いつまで覚えたいかは一緒に効いていました。長く覚えたいほど、役立つ間隔も長くなる傾向がありましたが、「全員が必ず○日」という一つの答えではありません。

言葉の翻訳研究者の言葉を、いつもの言葉へ。

  • 間隔効果(かんかくこうか)学習を一度にまとめず、間をあけて行うと記憶に残りやすくなる現象。
  • 集中学習(しゅうちゅうがくしゅう)同じ内容を短い時間にまとめてくり返す学び方。ここでは「集中力」の意味ではありません。
  • メタ分析(メタぶんせき)たくさんの研究結果を、決めた方法で集めて全体の傾向を調べること。

なぜ、そうなる?心の中で起きていそうなこと。

少し忘れるから、取り出す練習になる

答えがすぐ浮かばないとき、記憶を探して取り出します。その努力が、次に思い出す道を強くする可能性があります。

違う日や場所と結びつく

一回だけでなく別の日にも学ぶと、いくつかの手がかりと内容がつながります。テストの日に使える入口が増えます。

ここがいちばん大切言えること・言えないことを分ける。

言えること
  1. 長く覚えるには、学習を分けることが役立つ場合が多い
  2. 復習の間隔は、覚えておきたい期間でも変わる
  3. 一回の長時間より、戻ってくる仕組みを予定に入れることが大切
言いすぎになること
  1. 全教科を必ず同じ日数で復習すればよい
  2. テスト直前の勉強には意味がない
  3. 時間をあけるだけで、理解していない内容も必ず覚えられる

暮らしで見つける「あ、これかも」と思う瞬間。

  • 漢字・英単語月曜に10個覚え、火曜に答えを隠して思い出す。間違えたものだけ木曜にもう一度戻す。
  • 算数の考え方例題を見た直後は解ける。翌日に数字を変えた1問を、式の理由から説明する。
  • 発表や演奏前日に長く練習する。短い練習を複数日に置き、最後は本番と同じ順番で通す。

やってみる 安全なミニ実験10分×3日の「戻ってくる」プラン

新しく覚えたいものを5個だけ選びます。長くやるより、答えを隠して戻ることが目的です。

  1. 1日目:意味を理解して、答えを見ずに一回言う
  2. 2日目:全部を思い出し、間違いへ印をつける
  3. 3日目:印のあるものを先に思い出し、例を一つ作る

よくある質問もう少し気になったら。

何日あけるのが一番よい?

一つの正解はありません。翌日の小テストなら短め、数週間後まで覚えたいなら複数日に分けるなど、目標までの長さに合わせます。

毎日同じ問題を解けばよい?

同じ答えを目で追うだけでなく、答えを隠して思い出す、少し違う例で使うことを混ぜると、理解も確かめられます。

一夜漬けは絶対だめ?

すぐ後のテストでは役立つ場合もあります。ただし長く残りにくく、睡眠を削ると別の問題が起きます。次から分ける計画へつなげましょう。

出典この記事を書くために読んだ資料。

  • Distributed practice in verbal recall tasks: A review and quantitative synthesisPsychological Bulletin / PubMed(2006年) 184論文、317実験、839比較をまとめた間隔効果のメタ分析。
    資料 ↗
  • Optimizing distributed practice: theoretical analysis and practical implicationsPsychological Science / PubMed(2009年) 覚えておく期間と学習間隔の関係を、長期の遅延を含む実験で確認。
    資料 ↗
資料の読み方について

公的機関・研究機関・専門団体の資料を優先しました。一般向けの学習記事で、専門家の監修は受けていません。個別の診断や指示ではありません。

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いっしょに読むためのヒント。

「毎日もっとやる」ではなく、総時間を増やしすぎず、短い再訪を予定へ置く提案です。忘れたことを責めず、思い出す練習が始まった合図として扱います。

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10分×3日の「戻ってくる」プラン

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