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文字の意味と色がけんかすると、頭の中で何が起きる?

こたえ

文字を読むことに慣れていると、読もうとしなくても意味が頭に入りやすくなります。文字の意味と答える色が違うと、二つの情報がぶつかり、答えるのに時間がかかります。

読む時間・対象・資料
読む時間 約7分 対象 小学3年生〜大人 出典 2件
この記事の目次10項目
  1. 01こたえ
  2. 02はじめに
  3. 03どんな実験?
  4. 04言葉の翻訳
  5. 05なぜそうなる?
  6. 06言えること・言えないこと
  7. 07暮らしで見つける
  8. 08ミニ実験
  9. 09よくある質問
  10. 10出典

この記事文字の意味と色がけんかすると、頭の中で何が起きる?

まず、ひとつわかろう

いちばん知りたいところから。

文字を読むことに慣れていると、読もうとしなくても意味が頭に入りやすくなります。

  1. 01
    色の四角を答える

    赤、青、緑などの色そのものを、できるだけ速く答えます。

  2. 02
    意味と色が合う

    「あか」が赤色など、文字の意味とインクが同じ条件です。

  3. 03
    意味と色が合わない

    「あか」が青色など、文字の意味とインクが違う条件です。

やってみよう

スタート前に、答えるのは「文字」か「色」か確認する

研究のたしかさ何度も使われてきた基本課題文字を読む反応が、インクの色を答える課題に干渉する現象です。個人の能力や性格を一回で判定するテストではありません。

はじめに青いインクで書かれた「あか」。何と答える?

問題が「文字を読んで」なら「あか」。問題が「インクの色を答えて」なら「青」です。同じ一つの表示なのに、注目する場所で答えが変わります。

文字をすらすら読める人ほど、意味が先に入ってきます。今回はその便利な自動運転を少し止めて、色へ注意を向け直す必要があります。

どんな実験?ストループは、何を比べた?

参加した人:J. R. Stroopが1935年に発表した、文字と色の干渉を比べる研究

あかあおみどりあおきいろみどりあかみどり

文字を読まず、インクの色だけを声に出そう。スタートを押す前に、答え方を確認してね。

準備中
速さの診断ではありません。意味につられた場所に気づく実験です。結果は保存・送信されません。
  1. 色の四角を答える

    赤、青、緑などの色そのものを、できるだけ速く答えます。

  2. 意味と色が合う

    「あか」が赤色など、文字の意味とインクが同じ条件です。

  3. 意味と色が合わない

    「あか」が青色など、文字の意味とインクが違う条件です。

結果元研究では、意味と違う色で印刷された色名100個のインク色を答える時間が、色だけを答える条件より平均47秒長くなりました。現代の画面実験でも条件や測り方をそろえて反応時間を比べます。

言葉の翻訳研究者の言葉を、いつもの言葉へ。

  • 干渉(かんしょう)一つの情報や反応が、別の答えを出すじゃまをすること。
  • 自動化(じどうか)何度も練習し、あまり意識しなくても速くできるようになること。
  • 注意(ちゅうい)たくさんの情報から、今必要なものを選んで向ける働き。

なぜ、そうなる?心の中で起きていそうなこと。

読むことは、とても強い習慣

文字を読めるようになると、目に入った言葉の意味をすばやく取り出します。普段は便利ですが、色だけを答える課題ではじゃまになります。

頭は一つずつ整理して答える

「読んだ意味」と「見えた色」から、今回必要な色を選びます。ぶつかりが大きいほど、選び直す時間が必要です。

ここがいちばん大切言えること・言えないことを分ける。

言えること
  1. 文字の意味は、色を答える速さに干渉することがある
  2. 慣れて自動化した反応を止めるには、注意が必要
  3. 条件をそろえ、複数回測って比べることが実験では大切
言いすぎになること
  1. 一度遅かった人は集中力がない
  2. 速い人ほど必ず頭がよい
  3. ネット上の短い遊びだけで病気や特性を診断できる

暮らしで見つける「あ、これかも」と思う瞬間。

  • 問題文の読み違いいつもの形だと思い、指示を最後まで読まずに答える。「何を答える?」に線を引き、自動運転を一度止める。
  • スポーツのフェイント相手の体の向きへ自動的に反応したくなる。ボールや足元など、見る手がかりを一つ決めて練習する。
  • 思い込みに気づく見慣れた言葉だけで、内容も同じだと思う。答える前に「今見た事実」と「予想」を分ける。

やってみる 安全なミニ実験20秒の色よみ実験

ページ内の「やってみる」で、文字を読まずにインクの色だけを声に出します。結果は端末にもサイトにも保存しません。

  1. スタート前に、答えるのは「文字」か「色」か確認する
  2. 間違えても止まらず、次へ進む
  3. 終わったら、どこで意味につられたか話す

よくある質問もう少し気になったら。

漢字を読めない子にも起きる?

意味をまだ自動的に読めない文字では、文字の干渉が小さくなることがあります。読めるようになる過程そのものも研究の手がかりになります。

練習すると速くなる?

課題のやり方に慣れて速くなることがあります。そのため研究では、練習回数、表示順、端末などの条件をそろえます。

この実験で集中力を測れる?

注意の働きを研究する課題の一つですが、このページの短い体験だけで個人の集中力や健康状態は判断できません。

出典この記事を書くために読んだ資料。

  • Studies of interference in serial verbal reactionsJournal of Experimental Psychology(1935年) Stroopによる原著論文の実験条件と結果を確認。
    資料 ↗
  • Classics in the History of Psychology: Stroop (1935)York University(1935年論文の全文) 原著論文の本文と三つの実験の記述を確認。
    資料 ↗
資料の読み方について

公的機関・研究機関・専門団体の資料を優先しました。一般向けの学習記事で、専門家の監修は受けていません。個別の診断や指示ではありません。

おうちの方へ

いっしょに読むためのヒント。

ゲームとして楽しみ、反応時間を発達・学力・診断へ結びつけません。比較するなら本人の「同じ条件での1回目と2回目」までにします。

親子で話すなら

20秒の色よみ実験

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ここまで読んでくれて、ありがとう。
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