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なぜ?図鑑 学校の「なぜ?」

総合的な学習の時間は、なぜできたの?

こたえ

小・中学校では1998年の学習指導要領に位置付けられ、2002年度から全面実施されました。教科ごとに知識を覚えるだけでなく、国際理解、情報、環境、福祉など答えが一つではない課題を、自分で見つけ、調べ、考える時間をつくるためです。

読む時間・対象・資料
読む時間 約6分 対象 小学3年生〜大人 出典 3件
この記事の目次9項目
  1. 01こたえ
  2. 023つの数字
  3. 03時系列
  4. 04背景
  5. 05昔と今
  6. 06よくある勘違い
  7. 07親子で話す
  8. 08よくある質問
  9. 09出典

この記事総合的な学習の時間は、なぜできたの?

まず、ひとつわかろう

いちばん知りたいところから。

小・中学校では1998年の学習指導要領に位置付けられ、2002年度から全面実施されました。

  1. 01
    一部の学校で実践研究

    教科をこえた学びについて、研究開発学校などで長く実践が重ねられました。

  2. 02
    「生きる力」と創設を提言

    中央教育審議会と教育課程審議会が、自ら学び考える力と、横断的・総合的な学習の時間を提案しました。

  3. 03
    小・中の指導要領に位置付け

    国際理解、情報、環境、福祉・健康などを教科横断で学ぶ時間として示されました。

やってみよう

学校の総合で調べたことを一つ選び、「国語・算数・理科・社会のどの力を使った?」と線でつないでみよう。

3つの数字昔への入口になる数字。

  • 1998小・中の指導要領に位置付け12月告示。高等学校は1999年3月に告示されました。
  • 2002小・中学校で全面実施2000年度から先に実施することもでき、準備期間を経て始まりました。
  • 学校ごと目標と内容を考える国が同じ単元を一つずつ指定するのではなく、学校が地域や子どもに合わせて設定します。

時系列で見る一度に変わったわけではない。

  1. 1976年ごろ〜
    一部の学校で実践研究

    教科をこえた学びについて、研究開発学校などで長く実践が重ねられました。

  2. 1996〜98年
    「生きる力」と創設を提言

    中央教育審議会と教育課程審議会が、自ら学び考える力と、横断的・総合的な学習の時間を提案しました。

  3. 1998年12月
    小・中の指導要領に位置付け

    国際理解、情報、環境、福祉・健康などを教科横断で学ぶ時間として示されました。

  4. 2002年度
    小・中学校で全面実施

    完全学校週5日制と同じ年度に、本格的に始まりました。高等学校は2003年度入学生から順次実施されました。

変化の背景どうして、こうなったの?

答えが一つではない課題が増えた

環境、福祉、国際理解、情報などは、一つの教科だけでは考えきれません。社会の変化に自分から向き合うため、いくつもの教科の知識をつないで使う時間が必要になりました。

資料にはこうある社会の変化に主体的に対応する力を、教科をこえた学びで育てる。

自分で問いを見つける練習

先生が用意した答えへ最短で進むだけでなく、何を調べるか、どこで情報を集めるか、どうまとめて伝えるかも学びます。見学、調査、観察、実験などの体験も大切にされました。

資料にはこうある自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、よりよく問題を解決する力を育てる。

地域によって違う学びをつくる

海の近く、山の近く、工場の多い町では、身近な課題が違います。そのため各学校が目標と内容を定め、地域の人や施設と協力して学べるようにしました。何をしてもよい自由時間ではなく、学校が計画して支える授業です。

資料にはこうある学校が創意工夫を生かし、地域や児童生徒の実情に応じた特色ある教育活動を行う。

昔と今昔と今を、同じ物差しで並べる。

1997年度ごろまで
  1. 教科をこえた実践は一部の学校などで研究
  2. 全国共通の「総合的な学習の時間」はなし
  3. 知識を生活や社会でつなぐ時間は学校ごとに工夫
2002年度からの小・中学校
  1. 教育課程に「総合的な学習の時間」を位置付け
  2. 学校が目標・内容・全体計画をつくる
  3. 調査、体験、発表を通して探究的に学ぶ

よくある勘違い「総合は、教科の代わりの自由時間」?

実際は ちがいます。目標のある授業です。

学校が目標と内容を決め、教科で学んだ知識や技能を関連付けながら、課題の発見、情報収集、整理・分析、まとめ・表現へ進みます。活動するだけで終わらないことが大切です。

親子で話す家の人の学校と、いまの学校。

学校の総合で調べたことを一つ選び、「国語・算数・理科・社会のどの力を使った?」と線でつないでみよう。

よくある質問もう少し気になったら。

全国の学校で同じことを調べるの?

いいえ。国は大きな目標を示しますが、具体的な内容は学校が地域や子どもの実情に応じて定めます。

どんなテーマを学ぶの?

国際理解、情報、環境、福祉・健康などの教科横断的な課題、地域の特色、子どもの興味、将来や職業に関わる課題などがあります。

小学校1年生から総合がある?

現行の学習指導要領で「総合的な学習の時間」があるのは、主に小学校3年生以降です。小1・2には、体験を大切にする生活科があります。

出典この記事を書くために読んだ資料。

  • 資料7 総合的な学習の時間について文部科学省(2016年) 1976年以降の研究、1998年の告示、2002年度の全面実施、創設の理由を確認。
    資料 ↗
  • 新しい学習指導要領の主なポイント文部科学省(2002年度から実施) 「生きる力」と、国際理解・情報・環境・福祉など横断的な学習の位置付けを確認。
    資料 ↗
  • 小学校学習指導要領解説 総合的な学習の時間編文部科学省(平成29年告示) 現在の目標、探究の過程、学校が内容を定める考え方を確認。
    資料 ↗
資料の読み方について

公的機関・研究機関・専門団体の資料を優先しました。一般向けの学習記事で、専門家の監修は受けていません。個別の診断や指示ではありません。

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いっしょに読むためのヒント。

完成した発表だけでなく、「問いがどう変わったか」「調べ方をどう直したか」を聞くと、探究の途中にある学びを見つけやすくなります。

親子で話すなら

学校の総合で調べたことを一つ選び、「国語・算数・理科・社会のどの力を使った?」と線でつないでみよう。

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