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しごと図鑑 誰の役に立つ仕事か。そこへ行く道は、一本じゃない。

しごと図鑑 夢への道

プログラマーになるには?

こたえ

大学、専門学校、会社の研修、作品づくり。決まった資格がなくても始められます。大切なのは、困りごとを小さく分け、作って、試して、直した経験です。

読む時間・対象・資料
読む時間 約12分 対象 小学5年生〜大人 出典 4件

学び方・作品型。4つの進路を同じ物差しで並べています。今すぐ決めるためではなく、選べる道の数を知るために読んでください。

この記事の目次10項目
  1. 01こたえ
  2. 02数字で見る
  3. 03進み方
  4. 04一日・一週間・一年
  5. 05いまからできること
  6. 06実際の現場
  7. 07回り道
  8. 08よくある質問
  9. 09今日の一歩
  10. 10出典

この記事プログラマーになるには?

まず、ひとつわかろう

いちばん知りたいところから。

授業、独学、作品、チーム活動、会社の研修は組み合わせられます。作った理由と直した過程を説明できることも力になります。

  1. 01
    大学・高専ルート

    コンピューターだけでなく、数学、データ、機械、デザインなどを広く学ぶ道があります。

  2. 02
    専門学校ルート

    Web、ゲーム、アプリなど、作る分野を意識した授業と制作を重ねる学校があります。

  3. 03
    会社の研修ルート

    job tagでは、新卒や未経験者が会社の教育を受けて配属される例も紹介されています。

やってみよう

身の回りでコンピューターが動かしている物を五つ探す。

まず数字で見る「何人に1人なれる?」を、資格と仕事に分ける。

プログラマーには、看護師のような必須の国家試験がありません。そのため、子どもが将来なれる確率は出せません。仕事の規模と、学びの目安になる試験を別々に見ます。

  • 389,760人プログラマーに対応する就業者統計2020年国勢調査を加工した全国値。関連する職業分類を含みます。
  • 125,914人基本情報技術者試験の受験者2025年度の4月〜2026年2月。働くための必須試験ではありません。
  • 48,750人そのうち合格した人同じ期間の合格率は38.7%。受験者の年齢や立場はさまざまです。

ここから分かること基本情報技術者試験では、受験した100人に置きかえると約39人が合格しました。

これは「子ども100人のうち39人がプログラマーになれる」という意味ではありません。この試験を受けずに働く人も、試験に合格して別の仕事をする人もいます。

  • 必須資格は決まっていないjob tagでは、入職時に特定の学歴や資格は必要とされないと説明されています。
  • 作品は学びの記録になる完成品だけでなく、失敗をどう見つけて直したかも大切な経験です。
  • 会社で学ぶ道もある未経験で入った人が、研修や先輩の助けを受けながら仕事を覚える例もあります。

進み方4つの入口は、途中で組み合わせられる。

特定の学校や資格だけが入口ではありません。学ぶ場所と、実際に作った経験を組み合わせて進みます。

  1. 大学・高専ルート

    高校などを卒業 → 情報・工学などを学ぶ → 作品・研究 → 就職して開発

    ここが分かれ目:コンピューターだけでなく、数学、データ、機械、デザインなどを広く学ぶ道があります。

    回り道からの戻り方:情報系以外の学部から進む人もいます。学部名だけでなく、授業、研究室、作れる環境を確認します。

  2. 専門学校ルート

    高校などを卒業 → 開発を専門的に学ぶ → チーム制作・資格 → 就職して開発

    ここが分かれ目:Web、ゲーム、アプリなど、作る分野を意識した授業と制作を重ねる学校があります。

    回り道からの戻り方:学校ごとに扱う分野が違います。作品、先生、就職支援、費用、通学を比べます。

  3. 会社の研修ルート

    学校で別分野を学ぶ → 未経験で採用 → 研修・先輩と練習 → 小さな機能から担当

    ここが分かれ目:job tagでは、新卒や未経験者が会社の教育を受けて配属される例も紹介されています。

    回り道からの戻り方:「未経験可」でも学ぶ内容は会社で違います。研修期間、質問できる人、最初の担当を確認します。

  4. 独学・作品ルート

    教材で基礎を学ぶ → 小さな作品を完成 → 人に使ってもらい直す → 作品を見せて応募

    ここが分かれ目:サイトやアプリを作り、学んだ過程を説明して、仕事や学校への入口にする道です。

    回り道からの戻り方:一人で止まったら、先生、地域の教室、オンラインの安全な学習コミュニティなど、質問できる場所を足します。

「どこで学んだか」だけで決まらない。授業、独学、作品、チーム活動、会社の研修は組み合わせられます。作った理由と直した過程を説明できることも力になります。

実際の時間の使い方一日のモデル|アプリ開発の日

会社、担当する製品、公開前の時期で変わります。ここでは、チームでアプリを作る人のモデル例を見ます。

時間すること中身
9:00今日することを共有進み具合、困っていること、助けが必要なことを短く話す。
9:30目的と設計を確かめるだれが何に使う機能か、画面やデータの動きを確認する。
10:30小さくコードを書く一気に全部作らず、一つの動きを作って試す。
13:00テストして原因を探す正しい場合だけでなく、間違った入力でも安全に動くか確かめる。
15:00仲間とレビューコードと考え方を見せ合い、読みやすさや安全を確認する。
17:00記録して次へつなぐ変えた理由、まだ直すこと、明日の予定を残す。

一週間のモデル|小さく作って公開するチーム

曜日すること中身
月何を作るか決める使う人の困りごとを小さな作業へ分ける。
火作る・試す小さな機能を動かし、結果を確かめる。
水仲間と見直す別の人が読んでもわかるか、安全かを確認。
木組み合わせてテストほかの機能と一緒でも動くか試す。
金公開・ふり返り少しずつ公開し、次に直すことを決める。
土休む・好きに作る仕事と離れて休む。学ぶ場合も時間を決める。
日休み画面から離れ、体と目を休める。

一年のモデル|働き始めたプログラマー

時期すること中身
入社したころ道具と約束を学ぶ研修で開発環境、情報の守り方、チームの進め方を覚える。
小さな担当から直す経験を重ねる先輩と確認しながら、表示や不具合など小さな変更を担当する。
少し慣れたころ機能を一つ受け持つ設計、実装、テスト、公開後の確認までつなげて経験する。
年度の区切り次に深める分野を選ぶWeb、アプリ、データ、安全など、興味と課題をふり返る。

コードを書く前後にも、たくさんの仕事があります。使う人の話を聞く、設計する、テストする、仲間の案を確かめる、公開後に直すことも開発です。

いまからできることむずかしい言語を急いで覚える必要はありません。「こう動いたら便利」を考え、小さく作って直すことから始められます。

  • A|小学生の「動かしてみたい」1日:学校 → 外で遊ぶ・休む → 20分だけブロックで動きを作る → ねる/1週間:迷路、物語、クイズなど、終わりのある小さな作品を一つ作る。/1年:前の作品を見返し、「使う人が迷わないように」一つ直す。長時間続けなくて大丈夫。作る時間と、目や体を休める時間を分けよう。
  • B|中学生のチーム作品1日:授業 → 部活や休息 → 30分の制作・記録 → 食事・睡眠/1週間:友だちと役割を分け、作る人だけでなく、説明、絵、テストも担当する。/1年:文化祭や発表会など、だれかに使ってもらえる小さな作品を完成させる。ネットで知らない人とやり取りするときは、個人情報を出さず、大人と安全を確認します。
  • C|高校生の進路と作品1日:授業 → 休息 → 制作または進路調べ → 記録 → 睡眠/1週間:数学、国語、英語、情報を学び、作品を少しずつ改善する。/1年:大学、高専、専門学校、就職を比べ、説明会やコンテストの条件を調べる。プログラミングだけでなく、なぜ作ったか、どう確かめたかを言葉にします。
  • D|別分野から学び直す人1日:学校・仕事 → 休息 → 30分の基礎学習 → 小さな記録/1週間:一つの教材を進め、わからない点を先生や仲間に質問する。/1年:作品、職業訓練、会社の研修など、自分の生活に合う入口を選ぶ。以前に学んだ医療、農業、教育などの知識が、新しいサービスを作る強みになることがあります。

土台になる力

長く画面を見る仕事だからこそ、休む、相談する、使う人の安全を考える力も大切です。

  1. 小さく分ける
  2. 聞く・説明する
  3. 試して直す
  4. チームで作る
  5. 目と体を休める

6つの分野、6つの作るもの。厚生労働省の職業情報では、Web、スマホ、家電や機械、ゲーム、データ、安全など、いろいろな開発の仕事が紹介されています。

  • ネットの便利な仕組みを作るWebサービス・予約、買い物、学習、情報提供など画面だけでなく、データベースや外部サービスとのつながりもチームで設計・開発します。(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/314)
  • 手のひらで使う体験を作るスマホアプリ・iOS・Androidのアプリ開発小さな画面で迷わず使えるよう、デザイナーや企画担当と一緒に作り、公開後も改善します。(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/317)
  • 物や機械を動かす組込み・IoT・家電、車、工場の装置、センサーなど製品の中の小さなコンピューターを動かし、物とインターネットをつなぐ開発があります。(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/315)
  • 遊びのルールを動きにするゲーム・スマホ、家庭用ゲーム機、パソコンプログラマーだけでなく、企画、絵、音などの専門家がチームを組んで一つの体験を作ります。(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/330)
  • 集めた情報を使える形にするデータ・会社やサービスのデータ基盤ばらばらのデータを集め、整理し、必要な人が安全に取り出せる仕組みを開発します。(https://shigoto.mhlw.go.jp/Occupation/Detail?occupationId=523)
  • 弱点を見つけて守るセキュリティ・Webサイトや情報システム攻撃に弱い場所がないか、許可を得た範囲で確かめ、直し方を伝える専門分野があります。(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/520)

同じコードでも、使う人の言葉とルールは国で変わる。海外の資料を読むために英語が役立ちます。一方で、仕事には契約、個人情報、著作権、安全、使いやすさのルールがあります。海外で働く場合は、技術だけでなく、言葉、在留資格、雇用条件も信頼できる大人や専門家と確認します。

回り道資格が必須ではない分、学び直す入口もたくさんあります。うまく動かない経験や進路変更も、次の作り方を考える材料になります。

何時間考えても動かなかった
入力、条件、起きる手順を小さくし、エラーを記録する。一人で止まらず、質問できる人に見せる。
選んだ学校や教材が合わなかった
学びたい分野と今の困りごとを整理し、別の先生、教材、学校、学び方を比べ直す。
資格試験に合格しなかった
資格は必須ではない。必要なら弱い分野を学び直し、作品や学校・会社の応募も含めて次の入口を考える。
入った会社の分野が合わなかった
Web、アプリ、組込み、データ、運用などの違いを調べ、社内の担当変更や次の職場に必要な経験を整理する。
覚えた技術が変わってしまった
名前だけでなく、問題を分ける、試す、記録する土台を残す。新しい道具は小さな作品で試す。
作るより別の役割が好きになった
デザイン、企画、テスト、運用、教育、利用者支援など、開発を支える仕事へつなげる。

よくある質問迷いやすいところを、条件で分ける。

算数が苦手でも、プログラマーになれる?

分野によって使う数学の深さは違います。まずは順番、条件、くり返しを整理する力から始められます。苦手をそのままにせず、作りたいものに必要な部分を小さく学びましょう。

英語ができないと、むずかしい?

日本語で始められる教材もあります。ただし、新しい技術の説明やエラーの文は英語のことがあります。全部話せなくても、短い言葉を調べ、少しずつ読めると助けになります。

自分のパソコンがないと始められない?

学校、図書館、地域の教室などで使える場合があります。タブレットやブラウザで試せる教材もあります。家族に無理をさせて高い機械を急いで買う必要はありません。

大学へ行かないとなれない?

大学は一つの入口ですが、job tagでは特定の学歴や資格は必要とされないと説明されています。高専、専門学校、会社の研修、独学などもあり、採用条件は会社ごとに違います。

基本情報技術者試験に合格しないとなれない?

必須ではありません。基礎を学んだ目安として役立つ場合はありますが、資格、作品、学校、会社の研修をどう見るかは応募先で違います。

AIがコードを書くなら、仕事はなくなる?

道具は変わっています。それでも、何を作るか決める、出力が正しいか確かめる、安全や権利を守る、使う人へ説明する仕事が残ります。AIの答えをそのまま信じず、検証できる力が大切です。

ずっと一人でパソコンに向かう仕事?

一人で考える時間もありますが、多くの開発はチームで進めます。使う人、企画、デザイナー、テスト担当などと話し、互いのコードを確認します。

ゲームが好きなら、ゲームプログラマーに向いている?

好きは大切な入口です。ただし、遊ぶことと作ることは違います。小さなゲームを完成させ、何度もテストして直す体験で、作る側も好きか確かめられます。

今日の一歩いま、できることを一つだけ

「ゲームが好き」だけでなく、「だれの、どんな困りごとを変えたい?」まで考えると、自分の作りたいものが見えてきます。

  1. 身の回りでコンピューターが動かしている物を五つ探す。
  2. その中から「一つだけ直したいこと」を書く。
  3. 20分で終わる小さな動きや画面を作ってみる。
  4. 家族や先生に使ってもらい、わかりにくい所を一つ直す。

進路は一本ではありません。ここに書いたのは代表的な道で、地域や年度で条件が変わります。決める前に学校や家族と確かめてください。

出典この道のりを、どこで確かめた。

  • 厚生労働省 job tag「プログラマー」厚生労働省 job tag「プログラマー」 仕事内容、就業者統計、学歴・資格、会社での育成
    資料 ↗
  • IPA「令和7年度 基本情報技術者試験 統計資料」IPA「令和7年度 基本情報技術者試験 統計資料」 2025年4月〜2026年2月の受験者・合格者・合格率
    資料 ↗
  • 経済産業省「デジタルスキル標準 ver.2.0」経済産業省「デジタルスキル標準 ver.2.0」 ソフトウェアエンジニアの役割と学び続ける分野
    資料 ↗
  • 厚生労働省 job tag「IT関連の仕事」厚生労働省 job tag「IT関連の仕事」 Web、アプリ、組込み、データ、AI、安全などの仕事
    資料 ↗
資料の読み方について

就業者数と試験結果は公式資料を確認しました。基本情報技術者試験は学びの目安の一つで、プログラマーになるための必須試験ではありません。予定表と子ども時代は理解のためのモデル例です。

おうちの方へ

いっしょに読むためのヒント。

使う人の話を聞く、設計する、テストする、仲間の案を確かめる、公開後に直すことも開発です。 これは「子ども100人のうち39人がプログラマーになれる」という意味ではありません。この試験を受けずに働く人も、試験に合格して別の仕事をする人もいます。

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