なぜ?図鑑 スポーツとデータ
野球をする子どもは、なぜ減っているの?
対象の違う3つの登録データは、どれも減少方向です。ただし、理由を少子化だけに決めることはできません。チームの数、通いやすさ、費用や保護者の役割など、複数の条件を重ねて考える必要があります。
読む時間・対象・資料
この記事野球をする子どもは、なぜ減っているの?
まず、ひとつわかろう
いちばん知りたいところから。
対象の違う3つの登録データは、どれも減少方向です。
- 01JSPO軟式野球 -4.0%
2020→2024年度
- 02学童登録チーム -40.1%
2012→2025年度
- 03高校硬式部員 -10.1%
2020→2026年度
近くの野球チームを地図で探して、家から行く方法と時間を調べてみよう。
3つの数字思っていた通りかな?
- -4.0%JSPO軟式野球2020→2024年度
- -40.1%学童登録チーム2012→2025年度
- -10.1%高校硬式部員2020→2026年度
図で比べる年代も制度も違う3つの数字。
同じ子どもを追った数字ではありません。それでも、入口の違う指標が同じ方向へ動いています。
| 項目 | 前 | 後 | 変化 | |
|---|---|---|---|---|
| JSPO地域団体の軟式野球登録2020年度と2024年度を比較。 | 113,355人 | 108,794人 | -4.0% | |
| JSBBの学童登録チーム2012年度と2025年度の観測点を比較。 | 13,914チーム | 8,333チーム | -40.1% | |
| 高校の硬式野球部員2020年度と2026年度を比較。 | 138,054人 | 124,116人 | -10.1% |
数字の向こうへ「人数」より先に、チームが減ると?
近くのチームがなくなると、練習場所まで遠くなることがあります。人数が足りず、複数の地域で合同チームを作る場合もあります。
チーム数の減少は、始めたい子が最初の一歩を踏み出しにくくなる可能性を示します。
数字の向こうへ減った理由は、一つではない
子どもの数の減少だけでなく、ほかの競技や習い事との選択、活動時間、道具、送迎、当番、指導方針などが重なります。硬式クラブやソフトボールへ移った人数も、この3つの数字にはすべて入りません。
- 家から通える場所があるか
- 子どもが楽しさや成長を感じられるか
- 家族が時間と費用を続けられるか
データの読み方数字が話していること、話していないこと。
- 分かっていること
- 地域の軟式野球登録、学童登録チーム、高校硬式部員は、対象期間で減少しています。
- そう考えられること
- チーム数の長期減少が、始めやすさや続けやすさに影響している可能性があります。
- まだ分からないこと
- 硬式クラブ、ソフトボール、スクール、遊びを含めた子どもの野球人口全体と、減少の原因ごとの人数は分かりません。
親子で話す家族なら、どう見える?
近くの野球チームを地図で探して、家から行く方法と時間を調べてみよう。
出典この記事を書くために読んだ資料。
- 令和6年度スポーツ少年団育成報告書日本スポーツ協会(JSPO)(2020〜2024年度) 地域団体の軟式野球登録を使用。資料 ↗
- 登録チーム全日本軟式野球連盟(JSBB)(2012・2017・2025年度) 学童チームの登録数を使用。資料 ↗
- 部員数統計(硬式)日本高等学校野球連盟(2020〜2026年度) 高校硬式野球部員数を使用。資料 ↗
資料の読み方について
公的機関・研究機関・専門団体の資料を優先しました。一般向けの学習記事で、専門家の監修は受けていません。個別の診断や指示ではありません。
おうちの方へ
いっしょに読むためのヒント。
競技を選ぶときは、月会費だけでなく、道具、遠征、送迎、当番、休会・退会のしやすさも確認すると、続けやすさを具体的に想像できます。
近くの野球チームを地図で探して、家から行く方法と時間を調べてみよう。
次に読む。
- 同じなぜ?図鑑で深める 子どもがスポーツをやめるのは、何年生が多い?なぜ?図鑑 · 6分
「スポーツ」を、同じなぜ?図鑑の別の問いから深めます。
- 同じなぜ?図鑑で深める 子どものスポーツには、月いくらかかる?なぜ?図鑑 · 6分
「スポーツ」を、同じなぜ?図鑑の別の問いから深めます。
- となりの図鑑へ · からだ図鑑 ボールを蹴る力は、蹴る脚だけで作るの?からだ図鑑 · 12分
「スポーツ」を、からだ図鑑の視点から見直します。